総額360万円の借金を任意整理という方法で返済しました。
節約して債務整理しないで返済をがんばろうともがいた人間ですが見事に挫折。
債務整理をしようと決意し任意整理という方法で無事に完済。
今回は借金返済を任意整理にした経緯や、7年間の返済生活で気づいたことや身に付いたことについて語ります。
この体験があなたの人生を明るくできるきっかけになれば光栄です。

Contents
任意整理に至った経緯

返済方法の種類はこんな感じです。
- 自力で返済
- おまとめローン
- 特定調停
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
この①~⑥の流れでどれが最適なのか考えました。
最初は自力での返済を頑張ってみましたが挫折しました。
その頃は借金も100万以下でしたので可能かなと考えていたのですが…
時は流れ、借金は200万台に到達。
おまとめローンを考え、ローンカードを作りました。
限度額が30万のローンカード。200万円ほどの借金をまとめるなんて不可能でした。
悩んでいる間にさらに借金は増えていきました。
360万円に到達。債務整理しかない!
この時点でやっと債務整理をしようという決断に至りました。
- 特定調停
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
この4つのどれかに決めないといけない。早くしないと借金がどんどん増えてしまう。
焦る気持ちで、司法書士事務所に相談に行きました。
司法書士に依頼することにしました
司法書士に依頼しようと思った理由
- 弁護士事務所より敷居が低く感じた
- 費用が安いイメージ
- 恥ずかしいので近くの弁護士事務所に行きたくなかった
偶然見つけたブログ記事でとある司法書士の事務所が紹介されていました。
家からは遠いのですが、評判も良さそうなので思いきって足を運んでみました。
借金が年収を超えていたため、任意整理は難しいと言われました
当時、年収300万円だった私。任意整理を考えていたのでショックでした。
司法書士には自己破産を勧められました。
借りたお金はなんとか返したい
奨学金の返還もあるため、借金360万円と合わせると総額500万円は超えていました。
司法書士は自己破産という選択が妥当との解答をしましたが、連帯保証人になっている母や叔父に迷惑をかけたくないという思いと、なんとか自力で返さないと自分がダメになってしまうと思いました。
そこで、奨学金の返還と切り離して返済を考えるようにしました。
それでも360万円の借金。年収300万円ほど。それでも自己破産の方が良いと言われましたが、なんとしても任意整理で返済したいと強く希望しました。
民事法律扶助を利用して任意整理ができた

担当の司法書士は私の思いを親身に耳を傾けてくれました。
そして任意整理で債権者の方々と交渉して下さることになりました。
弁護士や司法書士に債権者と交渉してもらうには費用がかかりますよね。
年収300万円で毎日自転車操業で生活していた私が、費用を準備できたのには理由があります。
民事法律扶助 を利用
日本の法律には総合法律支援法第30条第1項2号に民事法律扶助というのがあります。
経済的に余裕のない人が法的トラブルに遭遇した時に無料で法律相談を受け、弁護士や司法書士の費用の立替えを行うことができるという制度です。
日本国民及び、日本に住所を有する在留外国人が対象となります。
援助を受けるためには4つの条件がある
- 月収が一定額以下
- 保有資産が一定額以下
- 勝訴の見込みがないとはいえないこと
- 民事法律扶助の趣旨に適すること
当時は結婚していましたので、夫婦の月収で計算しました。
元夫も年収300万以下でしたので問題なく援助を受けることができました。
立替金ってどのくらい?
立替え費用は57400円でしたので、毎月7000円ずつを法テラスに返済しました。
つまり、司法書士費用は自己負担57400円でした。
民事法律扶助を利用しなければ4件任意整理しましたので、自己負担約25万円はかかっていたかもしれません。
収入が一定額以下であると利用できる制度がありますので、任意整理の費用が不安という方は法テラスに相談されることをおすすめします。
ぜひ法テラスのサイトをチェックしてみてください。
低収入でも諦めなければ道は開けます。
受任後にやること

受任後、すぐに返済は開始されません。3か月~6か月後に返済開始となります。
司法書士が、債権者と交渉をしていきます。和解となれば返済計画が作成されます。
その間にやっておいたことをご紹介します。
家計を見直そう
すぐにやったことは家計の見直しです。
毎月、どのくらいで生活できているのかを司法書士と確認していきます。
借金の支払いがストップするので、手元にはお金が残ります。その分、浮くような感じになります。
くれぐれも散財しないように気を付けてください。
固定費、変動費などの毎月必ず必要なお金以外に残るのはどのくらいか把握しましょう。
債権者が多いほど、司法書士費用はかかってきます。
司法書士費用も含めて毎月の家計を考えていきましょう。
すぐ払える額の借金は完済してしまう
少額の借金はわざわざ任意整理する必要はありません。
受任後は手元にお金が残っていたので、少額のものはすぐに返済しました。
クレジットカードを捨てる
任意整理したカードはすぐにハサミでカットし捨てました。
債権者へ解約の連絡は司法書士がしてくれるので、必要ありません。
「ご迷惑をおかけしました」という気持ちでザクザク切り刻みました。
任意整理しなかったカードも完済後は解約し、ハサミでカット。
手元にクレジットカードやローンカードは残さないようにしました。
振込用の口座を開設する
返済開始になると自分で各債権者に振込をしないといけません。
給料の口座の銀行は振込手数料が高いので、新しい銀行で口座開設をしました。
私が選んだのはauじぶん銀行です。
3万円未満の振込み→99円/1回【2022.1月 現在】
auじぶん銀行、東京三菱UFJ銀行であれば、現在も振込手数料は0円です。
auじぶん銀行は定額自動入金サービスあります。
給与口座から一定額を入金できるので活用しています。手数料はかかりません。
- 家計の見直しをする
- すぐ返済可能な債務は返済を済ませる
- クレジットカードを捨てる
- 振込み用の口座を開設する
受任後にこの4つを行うことで、返済開始日になってから慌てることがないと思います。
ところで任意整理してもスマホは分割購入できる?
任意整理ができることになって不安だったのは
スマホの機種変更時、分割で支払いができるのかなということでした。
もし分割購入できなかったら一括で支払うのは無理だー!と内心ドキドキ…
それなら自分で試してみようと思い立ち、携帯ショップへ足を運びました。
ずばり任意整理をしても、スマホの分割購入は可能です。
ただし、料金の滞納があれば分割購入できない可能性があります。
利用料金は滞納なくしっかり払うことが大切ですね。
借金体質を改善する良い機会

任意整理を選択したことでコツコツ返済をしました。このコツコツが良いんですよね。
以前は気づいたら物が増えてしまっていました。家庭内も上手くいなかったのでその反動もあったかとは思います。
完済するのに7年かかりました。ほんとは任意整理って返済期間を大体3~5年で設定されるんです。自己破産レベルを任意整理で返済しているので長期化。
この年月を利用して、私は多方面から借金体質を改善していきました。良いリハビリ期間を与えてもらったと感じています。
コツコツ返済してコツコツ貯金・投資する
借金返済が終わりに近づくと正直いっきに返したい欲が出てきてしまいます。その度に思い出すのは、司法書士さんの言葉です。
いっきに返さず貯金もしっかりしましょう。利息はカットされているのだから焦って返すことはありません。生活重視をおすすめします!
世間体とかを気にし出すと、借金を背負っていることは恥なんですよね。私はそういう気持ちもいったん手放すことにしたんです。人は人。私は私。
貯金も増え、積み立てNISAを開始することができました。
長期の返済を続けることで、借金体質を改善し倹約体質になりました。
ミニマルに暮らすと返済が楽になる

ミニマル思考に出会えたおかげで苦しいはずの返済生活をゆるく続けてこれました。
所持品を減らし、やらないことを増やし軽やかに生きる
このことを意識しながら生きていくと楽になれたんです。
気づいたら空間にも時間にも余白が生まれていきました。
【目標】
- 生活習慣の改善
- 不要を増やさない
- お金と仲良くする
シンプルにこの3つを目標にして生活していました。
生活習慣の改善
- 通勤時に往復4kmのウォーキングを習慣化。自然と朝型にチェンジ。夜型をやめる。
- 1日3食食べる。ダイエット食品、サプリメントを利用しない。バランスの良い食事をする。
不要を増やさない
- ネットショッピングのアプリを全消し。不要な物を買わない増やさない。ウィンドーショッピングをしない。
- テレビを見ない。心を不安にさせる情報は受け止めない環境を作る。自分だけの趣味を楽しむ。
- 悪口を言わない。人の言動に囚われる時間を無くし波長同通の仲間を増やす。
お金と仲良くする
- 消費・投資・浪費を意識してお金を使う。
- 貯金をしつつ、有益なお金の使い方ができているかを意識する。
具体的にはこんな風に意識して生きてきました。
周りの人への感謝に溢れている
私が借金を背負っていることは家族も職場も周知しています。カミングアウトっていうものですね。隠すことをあえてしなかったんです。
離婚をしシングルマザーとなり周囲のみんなの優しさを感じながら返済生活を続けてこられて感謝の気持ちでいっぱいです。
一人で返済を頑張ってきたのではなく、周りの人たちが理解を示しサポートしてくれたこそ返済を続けてこられたと考えています。
実家で生活しているおかげで娘は家族という小さな社会を知ることができています。一人で子育てをしているのではないことも心強いし仕事も頑張ることができています。ほんとにありがたいです。
いろんな人に助けてもらってきたからこそ、今の自分があるんだと思います。
まとめ

借金返済を任意整理にした経緯や、7年間の返済生活で気づいたことや身に付いたことについてまとめてみました。
借金をしてしまった自分に対してできることはシンプルに変わること。
情けない自分と向き合い反省したら行動に移すことが大切。
-360万円がスタートだとしても大丈夫。少しずつ0円に近づけるよう人生の貯金をするだけ。
お金を大切にしようという気持ちを積み立てる。
まずは借金0円という満期が目標。
次のステップに進んでいく自分を想像しながら返済生活を続けていくと気持ちが楽です。
ミニマル思考に出会って苦しいはずの返済生活を楽に送ることができたなあと思っています。自分の人生なんだから日々の生活が好転するよう自分を仕向けていくのは気持ちが良いですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。さて次のステップに進みます!
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